マスクをしたまま、話したり笑ったりと顔を動かすことで、マスクが動いてしまいます。その結果、お肌に当たってこすれてしまいます。

頬の高い部分や鼻のファンデーションは特にマスクにつきやすく、一度落ちてしまったメイクを元に戻すのは手間も掛かり難しいです。

ファンデーションの「つき」や「もち」を良くする化粧下地を使った上で、密着力の高いファンデーションを使用しないと、マスクとお肌のこすれによるメイク崩れは防ぎにくいです。

また、お肌とマスクのこすれを引き起こす要因の一つが、顔とマスクサイズの不一致です。必ず、自分に合ったサイズのマスクを選び、マスクの裏表や上下をしっかりと確認した上でつけるのがポイントです。

マスク装着時のマスク内は、呼吸時の蒸気で湿っています。マスクによって口や鼻、頬などが覆われ、吐いた息が速やかに出ていかずに充満するため、非常に蒸れやすいです。湿度が高く、常に蒸れた状態のマスク内は、メイクが浮き上がり、ヨレてしまいます。

またマスクをしていると、汗ばむことが多くなり、いつもよりお肌の皮脂や汗が多く分泌されるため、更にメイクが崩れやすくなります。

マスク内の水蒸気が蒸発するときに角質層の水分が奪われて乾燥し、お肌の潤いまで奪ってしまいます。お肌が乾燥すると、赤くなったりかゆみが出たりと、肌荒れにも繋がります。

また、化粧下地やファンデーションの「ノリ」が悪くなって、化粧が崩れやすくなります。

お肌は、水分と皮脂によって作られる「皮脂膜」という潤いのヴェールに覆われることで、ツヤツヤとなめらかに保たれています。しかし、水分が不足することで皮脂だけが目立ち、テカリが気になった状態に。

テカリが目立ったお肌は、ファンデーションが浮いてしまい、マスクにメイクがつきやすくなります。

クッションファンデーションは、みずみずしいツヤ肌に仕上がるリキッドファンデーションと、ナチュラルすぎずカバー力があって比較的マット肌に仕上がるパウダリーファンデーションの間に位置するタイプのものです。

クッションファンデーションには美容成分が配合されているものも多く、お肌を優しくケアしながら毛穴などの気がかりをカバーできます。また、水分量が多く、保湿／スキンケア成分が含まれているため、乾燥の気になる季節もお肌はしっかりと保湿されます。

ぷるんとしたツヤ肌を叶えるタイプや陶器のようなマット肌（セミマット肌）を叶えるタイプなど、なりたい仕上がり別にチョイスできます。

クッションファンデーションは、美容液・日焼け止め・化粧下地・ファンデーションといった多くの役割を果たしつつ、みずみずしいウォーターリッチな使用感でお肌にぴったり密着する、薄付きのファンデーションです。

ツヤやかに潤ったお肌は「皮脂膜」という潤いのヴェールに覆われています。これは、水分と皮脂からなるもので、外的刺激からお肌を保護すると共に、お肌の水分蒸発を抑えて、潤いを保つという重要なバリア機能の働きを担っています。そのため、お肌には水分のみでなく油分もしっかりと与えることが大切です。

化粧水でみずみずしい潤いを与えたのち、乳液で水分と油分を補い、最後にクリームを丁寧に伸び広げてください。クリームでは保湿感が強すぎる方は、ライトな使用感のクリームやジェルもおすすめです。

また、忙しくて時間の無い朝は、化粧水や乳液、クリーム、美容液の役割を1つで叶えるオールインワンアイテムを使うのも時短テクニックです。

スキンケアした直後にクッションファンデーションを塗るとヨレてしまうため、スキンケアアイテムを丁寧になじませ、一定時間置いたあとに使うのがポイントです。特にたっぷりのツヤ感を演出したいときは、クッションファンデーションを塗る前にミストタイプの化粧水をシュッとひと吹きするのもおすすめですよ。

メイクの前の丁寧なスキンケアでベースメイクの仕上がりは格段に変わります。

クッションファンデーションを塗るときの大切なポイントは、パフを縦や横にスライドさせることなく、優しい力で細やかにタッピングしながらのせていくことです。優しくタッピングすることで、クッションファンデーションが気になる毛穴や凹凸にぴったりと密着して、キメ細やかなツヤ肌を叶えることができます。

仕上げにファンデーションがのっていない箇所を使って、お肌全体をなじませ、溶け込ませるようにタッピングすると、より一層フィット感が増してメイクが崩れにくくなります。

また、パフを使う時と同じ要領で指を使ってファンデーションをのせていく方法もおすすめです。まず、人差し指・中指・薬指の腹にファンデーションを数回ポンポンと軽めに取ります。次に、ファンデーションを両手指の腹から第二関節あたりまでよくのばします。そして、お顔の内側から外側に向かってタッピングしていきます。

指を使ってのせていく方法をおこなう際は、しっかりと手洗いをし、清潔な手でメイクをしてくださいね。

ティッシュオフする際は、クッションファンデーションで作ったツヤ感を損なわないようにティッシュ1枚を2枚に割いたうちの1枚を使うのがおすすめです。

頬の高い部分や鼻など、特にメイクが落ちやすい箇所を中心に、こすらず優しくなでるようにオフするのがコツです。

ティッシュオフすると、お肌表面の油分が調整されるので、メイク崩れしづらくなります。また、メイクをして過ごす日中、お肌のベタつきやテカリが気になる際も同じようにティッシュオフすると、きれいなメイクが続きます。

クッションファンデーションをつけたのち、フェイスパウダーで仕上げると、お肌がサラッと整い、マスクとのこすれを減らしてくれます。

フェイスパウダーは、マスクによってメイクが崩れやすい鼻筋や頬、口周りに軽くのせます。お肌全体にパウダーをのせると、クッションファンデーションの魅力の一つであるツヤ感が損なわれてしまいます。

クッションファンデーションのナチュラルで軽やかな仕上がりをキープしたい方はルーセント（透明）タイプのフェイスパウダーがオススメです。

また、フェイスパウダーの中でもプレストパウダー（固形タイプ）は比較的マットな仕上がりに、ルースパウダー（粉末タイプ）は自然にツヤめく仕上がりを叶えます。

フェイスパウダーはパフを使ってのせるとしっかりとつき、ブラシを使うと薄付きになります。

フィックスミストは、メイクしたての美しい仕上がりを保って、メイク崩れを防ぐことができます。

マスク内が蒸れることで生じる汗や皮脂も気になりにくくなるため、マスクをしてメイクをする際の強い味方になります。

また、フェイスパウダーを使って仕上げたことで、乾燥したり粉っぽくなってしまったお肌にツヤ感をプラスすることもできます。