主にTゾーンや小鼻に目立つことが多い詰まり毛穴。

過剰な皮脂分泌や落としきれずお肌に残ったメイク汚れ、スキンケア不足などによって、皮脂や角質がスムーズに排出されず、お肌に残ったままになると「角栓」が発生します。

角栓は白っぽい色をしていることが多いです。

過剰に分泌された皮脂や古くなった角質をそのまま放置すると角栓となります。

そしてこの毛穴に詰まった角栓は、時間の経過と共に酸化します。酸化することで毛穴の黒ずみが発生してしまうのです。

毛穴の黒ずみには、丁寧なスキンケアをおこない、お肌のターンオーバーをサポートして角栓を取り除くことが大切です。

10～20代は、丸く開いて見える「開き毛穴」が気になります。この、丸型に目立つ毛穴は、皮脂が過剰に分泌されて、毛穴が押し広げられて発生することが多いです。

一方、「たるみ毛穴」は毛穴が縦方向に伸び、しずく型（楕円形）になっているものを指します。主に、鼻横の左右の頬の部分に発生します。

「たるみ毛穴」は、お肌のハリ不足によるもの。加齢のほか、乾燥や強い紫外線によるダメージを受けたお肌は、コラーゲンやエラスチンといった、いきいきとした「お肌のハリ」に重要な成分が減少し、変性してしまいます。

すると、お肌がたるみ、元々丸い形をしている毛穴が細長く開いて、しずく型に目立ってしまうのです。

洗浄力が高いクレンジングは、健やかなお肌を保つために必要不可欠な皮脂までも洗い流してしまいます。

皮脂は潤いのヴェールとなって、お肌のバリア機能をサポートしています。そのため、皮脂が流されすぎないクレンジングアイテムを選ぶことが何よりも大切。

毛穴トラブルを抱えているときは、ついつい洗浄力の高いものでゴシゴシ洗ってしまいがちですが、毛穴のみに注目するのではなく、お肌全体の状態に合わせてアイテムを選びましょう。

洗浄力は、クレンジングオイルやクレンジングシート、クレンジングリキッドが最も高く、次いで、クレンジングバームやクレンジングジェルと続きます。そして、比較的洗浄力が低めでお肌への負担が弱いものが、クレンジングクリームやクレンジングミルクです。

選んだアイテムを適量取って、お肌を優しく包み込むようにクレンジングすることが大切です。お肌にとって負担の少ないアイテムを選んだとしても、量が足りずにゴシゴシ擦ってクレンジングしてしまってはお肌トラブルを引き起こしかねません。

クレンジングアイテムは、メイク汚れを落とす洗浄成分や界面活性剤が主成分となっています。これらの成分によって、お肌に必要な皮脂までもが流されてしまうと、お肌の負担になってしまいます。

クレンジングアイテムを選ぶ際は、この成分のほかに、保湿成分や美容成分がたっぷりと配合されているものを選ぶようにしましょう。ヒアルロン酸やコラーゲン、植物由来のエキスやオイルといった保湿成分が配合されているものを選べば、洗い上がりもしっとりします。アイテムのパッケージに記載のある全成分表示をチェックすることが大切です。

また、クレンジングと洗顔の後は、化粧水や乳液、クリームなどを使って丁寧に保湿ケアをしましょう。

クレンジングによって、お肌にとって大切な保湿成分である「セラミド」が流されてしまうことがあります。セラミドは、お肌をみずみずしくつややかに保つために必要な成分です。そのため、セラミドやアミノ酸などが配合されたスキンケアアイテムを選ぶのがおすすめです。

クレンジングアイテムを選ぶ際におすすめの配合成分を4つ紹介します。

1、詰まり毛穴には「酵素」

詰まり毛穴（角栓）のもととなる古い角質にはたんぱく質が多く含まれます。

そのため、詰まり毛穴を解消するには、このたんぱく質を落とす効果が期待できる「酵素」が配合されたアイテムがおすすめです。

2、たるみ毛穴には「コラーゲン」や「エラスチン」

たるみ毛穴には、保湿ケアはもちろんのこと、コラーゲンやエラスチンなどが配合された、お肌のハリや弾力もきちんとケアできるアイテムを取り入れるのがポイントです。

3、オイルクレンジングなら「アルガンオイル」や「オリーブオイル」など

オイルタイプのクレンジングは、お肌に必要な皮脂まで落としてしまうイメージがあるため使うのを避けている方も多いと思います。そんなときは、オイルの種類から選んでみるのがおすすめです。

アルガンオイルやオリーブオイルなどの天然由来の美容オイルならば、お肌なじみもよく、しっとりしなやかに保たれます。オイルクレンジングは、洗浄力が強くお肌への負担が大きいですが、メイクをすばやく簡単に落とせるので、クレンジング料をお肌にのせている時間も短く、お肌への摩擦も少なく抑えられるという利点もあります。

4、界面活性剤は「アミノ酸系」

クレンジングアイテムの主成分である界面活性剤は、数多くの種類があるため、使用されている界面活性剤から選ぶのもおすすめ。

例えば、アミノ酸系の成分を使った界面活性剤があります。

アミノ酸は、お肌角質層の中で水分をキープする役割がある天然保湿因子（NMF）を構成する成分のこと。アミノ酸系界面活性剤は、お肌への刺激が少ないため、乾燥肌や敏感肌の方も使いやすいですよ。

また、石油由来の合成界面活性剤を配合せず、植物由来の乳化作用を利用したアイテムもおすすめです。

高価格のクレンジングアイテムだからといって、どんな肌タイプの方にも合うアイテムとは限りません。

クレンジングアイテムは非常に多くのタイプがあります。自分のお肌状態やその日のメイクの濃さ、使いやすさなどを総合的に考慮して、価格にとらわれずに選ぶようにしましょう。