「30代になったらスキンケアは変えた方がいいの？」 「30代におすすめのスキンケアアイテムが知りたい！」 このようなお悩みをお持ちですか？ 30代を迎えた女性のお肌は著しい変化を感じ始めるはず。お肌の乾燥、20代の頃には存在しなかったシミやシワ、たるみによる毛穴の開きなど、目に見える変化を感じている方も多いのではないでしょうか。 20代の頃はなんとなく行っていたスキンケアでもプルプルな状態でいてくれていたお肌も、30代を過ぎると「なんとなくのケア」では対応しきれなくなってしまいます。10年後20年後も若々しくきめ細やかなお肌を保つためには、30代のスキンケアはとっても重要です。 そこで今回は、美容ライター・中村沙織さん監修のもと、30代のお肌の特徴と対策ポイント、おすすめのスキンケアアイテムについてご紹介していきます。 今から30代ならではのスキンケアを取り入れ、何年先も自信の持てるお肌を手に入れましょう。 この記事の監修者 氏名 中村 沙織（美容ライター） 経歴 2012年 慶應義塾大学文学部卒業。2019年より、美容メディアにて美容ライターとしてコラムや美容記事を執筆。美容の専門家として、美容記事の監修も行っている。 資格 日本化粧品検定1級取得 30代を迎えてスキンケアの土台となる化粧水を変えてみたいなという方は以下の記事もチェックしてみてくださいね！ こちらの記事もおすすめ 30代のお肌の特徴と対策ポイント 30代のお肌はヒアルロン酸、セラミド、コラーゲンといったお肌を保湿する役割を担ってくれている重要な成分が少しずつ失われていきます。また、ホルモンバランスが変化しやすく、代謝も低下しやすいことにより、お肌のターンオーバーも乱れがちです。 20代の頃はオイリー肌や混合肌だった方が、30代になって乾燥肌になってしまうのはこういったことが原因です。 生活習慣や普段のスキンケアによって現れるトラブルが異なるため、人それぞれお肌のお悩みは違うものですが、30代を過ぎた頃から現れやすい主な肌トラブルをご紹介します。 現在はこれらのトラブルが当てはまらないとしても、これから現れやすい症状として覚えておくと今後のスキンケアに役立ちます。 中村さんコメント 30代は、20代後半と比べて水分量が大きく減り、お顔のゾーンによってお肌状態が異なってしまう方も多いです。 Tゾーンは比較的皮脂が多くベタつくが、口もとや頬、あご周りのUゾーンはカサつくといったことはありませんか？ また、目もとや口もとは、乾燥による小ジワが気になりだすことも。 そしてさらに歳を重ねることで、お肌のハリ感が低下したり、これまで受けた紫外線ダメージがお肌に一気に表れ、全体的にくすんだ印象の素肌となってしまうなど、悩みは尽きません。 お肌の乾燥 お肌が乾燥する原因は様々あります。代謝の低下によってターンオーバーが乱れてしまうことや、間違ったスキンケアをしていること、冷暖房による空気の乾燥、食生活の乱れなどもお肌の乾燥を招きます。 乾燥は非常に多くの肌トラブルを招くため、常に意識して乾燥しにくいお肌づくりをしていくことが大切です。 中村さんコメント ツヤやかに潤ったお肌は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗によってつくられた皮脂膜で覆われています。 皮脂膜は、外的刺激(乾燥やちり、ホコリ)から皮膚を保護するお肌の「バリア機能」の役割を担っています。また、お肌表面を覆うことで、水分の蒸発を防いで潤いを保つ「潤いのヴェール」とも言えます。 お肌の一番外側にある、表皮の角層は、水分・油分・天然保湿成分がバランス良く混ざり合うことで、すこやかに潤って、いきいきとしたツヤを感じることができます。 しかし、乾燥によってこのバランスが崩れてしまうと、紫外線や乾燥によるダメージを受けやすくなってしまい、潤いを保ちにくくなります。 お肌が乾燥すると、保湿機能やバリア機能が低下するため、お肌トラブルが起きやすくなります。 お肌の乾燥は様々な要因が影響してきます。 夏の冷房の風や、冬の冷たく乾いた空気を直に受けるお肌はカサカサと乾燥します。そして、日差しの強い夏のみでなく、秋・冬であっても紫外線の影響は受けます。 また、仕事や育児に忙しい30代の女性は、就寝時間が不規則になってしまうこともしばしば。きちんと睡眠をとらないと、寝ている間に分泌される成長ホルモンが正常に分泌されなくなります。すると、皮膚のターンオーバーは停滞し、ゴワつきやカサつきが目立ったお肌になってしまいます。 さらに、角層内の天然保湿因子や皮脂は、年齢とともに減少するため、お肌のバリア機能も低下し、乾燥などの外的刺激を受けやすくなります。 シミやシワ シミやシワの大きな原因は紫外線によるダメージと言われています。紫外線を浴びることで保水力が弱まり、乾燥しやすい状態になることでシミやシワができやすくなります。 紫外線をブロックすることはもちろん、しっかりと保湿を行うことや、ターンオーバーを促進させること、ビタミンを摂取するなど日頃からのケアが大切です。 中村さんコメント お肌は、紫外線を浴びすぎるとダメージを負います。そのダメージからお肌を守るために、メラノサイトからメラニンが多量に生成されます。メラニンは本来、ターンオーバーによってきちんと排出されます。 しかし、紫外線を浴び続けてメラニン生成が過剰になると、メラニンの排出が追いつかなくなり、シミとなってしまいます。また、ストレスや外的刺激によって、ターンオーバーが乱れると、メラニンが蓄積され、シミの元となります。 お肌のピンとしたハリ感をサポートする真皮層には、コラーゲンやエラスチンが張り巡らされ、弾力を維持しています。しかし、紫外線によってコラーゲンやエラスチンがダメージを受けると、お肌のハリ感を保てなくなり、シワが発生します。 また、シミやシワは、紫外線が原因なだけではなく、ホルモンバランスの乱れによっても引き起こされます。30代以降、歳を重ねるごとにホルモンの分泌量は減少します。また、妊娠や出産によってもホルモンバランスは変化します。 たるみによる毛穴の目立ち 30代を過ぎてからの毛穴の開きは、多くの場合がたるみによるものです。たるみ毛穴の特徴は、毛穴の形が涙形になっていることです。お肌のハリや弾力が低下することでこのような形になってしまいます。 加齢によってコラーゲンやエラスチンが減ることで、お肌のハリや弾力が失われます。たるんだ毛穴はなかなか元に戻らないため、進行を防ぐことが大切です。 中村さんコメント 10～20代のお肌に多い毛穴の気がかりは、主に鼻まわりに目立つ「黒ずみ毛穴」や「詰まり毛穴」です。 一方で、30代位から「たるみ毛穴」が気になりだす方が多いと思います。たるみ毛穴は、毛穴の開き方が縦長やしずく型です。 […]